感方恋薬-かんぽうこいやく-
断言できる。

いくら御先祖様に祈祷師みたいな人が居たとしても、その才能は一欠けらも受け継いで居ない。

自分の事だ、自分が一番よく分かる。


はぁはぁ…ごくり…少し落ち着いて来た様な気がする。


もう大丈夫だ、眠ろう。


そして明日を待とう。


そうして、例の薬瓶を則子に渡してしまえばそれで全て終わり。


もう、何の後腐れは無い筈だ…うまくすれば、さっき見た物は、則子にくれてやる事が出来るかも知れない。
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