感方恋薬-かんぽうこいやく-
「どうした、貴子、微妙に息が荒い様だが」
おめ~のせいだ、おめ~のよぉ。
と、心の中では毒づいておいて、あたしは愛想笑いを顔面に張り付けると、巻物と訳文を爺に見せた。
そしてあくまでもにこやかに…
「じ、いえ、おじい様ぁ、あのね、一応、巻物は訳せたんだけど、結局良く分らない事が色々有るんですぅ。そこ教えてくれないかなぁ?」
妙に下出に出たあたしを一睨みすると、白く長い鬚を弄びながら
「貴子、心の中と、行動が伴っておらんぞ」
はい、そのとおりです。
くそ、見透かされたか。
おめ~のせいだ、おめ~のよぉ。
と、心の中では毒づいておいて、あたしは愛想笑いを顔面に張り付けると、巻物と訳文を爺に見せた。
そしてあくまでもにこやかに…
「じ、いえ、おじい様ぁ、あのね、一応、巻物は訳せたんだけど、結局良く分らない事が色々有るんですぅ。そこ教えてくれないかなぁ?」
妙に下出に出たあたしを一睨みすると、白く長い鬚を弄びながら
「貴子、心の中と、行動が伴っておらんぞ」
はい、そのとおりです。
くそ、見透かされたか。