感方恋薬-かんぽうこいやく-
第3節
「一応、姉・弟の関係とは言え、けじめはきっちりと付けておくべきよねぇ」
弟は少し引きながらあたしに尋ねる。
「け…けじめって、何だよ?」
あたしは、黙って右手を弟に差し出した。
それを見た弟も右手を差し出し、あたしの手を握って、又しても、にこやかな握手会が始まった。
が、あたしは、はっと我に返り手近な雑誌を丸めると、それで弟の頭を、スパ~ンと一発殴った。その一撃はスィートスポットを完璧に捕らえた。
弟は少し引きながらあたしに尋ねる。
「け…けじめって、何だよ?」
あたしは、黙って右手を弟に差し出した。
それを見た弟も右手を差し出し、あたしの手を握って、又しても、にこやかな握手会が始まった。
が、あたしは、はっと我に返り手近な雑誌を丸めると、それで弟の頭を、スパ~ンと一発殴った。その一撃はスィートスポットを完璧に捕らえた。