感方恋薬-かんぽうこいやく-
「ありがとうございます。心配して頂いて。でも、大丈夫ですから御心配下さらなくても大丈夫です」


そうかなぁ、とあたしは思ったが、幸は絶対何とか成ると思ってるんだから説得のしようも無い。


もう、この際、諦めてくれるのを願うしか無いかと思った。
あたしは取り合えず幸の説得は中止して自分の席に戻った。


幸は相変わらずぼんやりと座っている。
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