感方恋薬-かんぽうこいやく-
第9節
ほら、紀美代が黙っちゃったじゃないか。これじゃあたしが紀美代を苛めてるみたいに見えるじゃぁないか。
「あ、ごめん、ごめん。恋愛は個人の自由だものね。あたしが、あ~だこ~だ言う事じゃ無いわよね」
と、素早くフォローを入れては見た物の、紀美代は黙って俯いたまま、あたしの横を、とことこと歩いている。
「ま、まぁ何にせよ薬は効果が出てるし、このまま行けば、万事うまく行くわよ心配無いって」
その言葉で、要約紀美代はあたしに向かって、弱々しくでは有るが笑みを返してきた。そして、あたし達は他愛の無い話をしながら学校を出て校門前のバス停で別れた。
★
その日の夜は突然、季節外れの雷雨になった。
「のう、貴子」
「あ、ごめん、ごめん。恋愛は個人の自由だものね。あたしが、あ~だこ~だ言う事じゃ無いわよね」
と、素早くフォローを入れては見た物の、紀美代は黙って俯いたまま、あたしの横を、とことこと歩いている。
「ま、まぁ何にせよ薬は効果が出てるし、このまま行けば、万事うまく行くわよ心配無いって」
その言葉で、要約紀美代はあたしに向かって、弱々しくでは有るが笑みを返してきた。そして、あたし達は他愛の無い話をしながら学校を出て校門前のバス停で別れた。
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その日の夜は突然、季節外れの雷雨になった。
「のう、貴子」