感方恋薬-かんぽうこいやく-
第3節
「恋心とは、そういう物じゃよ」
爺が声だけで、あたしにぼそっと呟いたのが聞こえた。
「成程、それが恋心か」
あたしは、うんうんと、何かを納得した様に頷いていた。
「ん?恋心?何の事だ」
あたしは心の中で盛大に首を捻った。
★
その日、あたしは学校が終わって帰宅すると、制服を着替えて一階の居間に降りた。例によって例の番組の再放送を弟は食い入る様に見て居た。
爺が声だけで、あたしにぼそっと呟いたのが聞こえた。
「成程、それが恋心か」
あたしは、うんうんと、何かを納得した様に頷いていた。
「ん?恋心?何の事だ」
あたしは心の中で盛大に首を捻った。
★
その日、あたしは学校が終わって帰宅すると、制服を着替えて一階の居間に降りた。例によって例の番組の再放送を弟は食い入る様に見て居た。