感方恋薬-かんぽうこいやく-

第2節 呪術師の…

「ねえ、貴子、たしか、あんたの家系って魔法使いの家系だって言ってた事有ったよね」


「え…あぁ、魔法使いって言うか、お爺ちゃんのお父さんが呪術師見たいな事やってたってお父さんが言ってたのを、ちらっと聞いた事が有るだけなんだけど」


「じゃぁ、じゃあさ、恋愛の呪文か何か知らない?」


「恋愛?どうした?好きな人でも出来たか?」


「え、うんまぁ、ちょっとね」
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