感方恋薬-かんぽうこいやく-
「なんじゃ?なにか用事か?」


あたしは驚異的な反射神経でベッドから跳ねのいた。


「で…出たな爺!」


「お前な、自分で呼んでおいて出たなはなかろう。失礼な奴じゃな」


「た…確かに呼んでは見たが、ホントに出るとは思わなかったもんで…」


何故かあたしは爺に言い訳をしている。


しかも幽霊みたいな奴に失礼な奴扱いされている自分は、一体何者なのだろうか。


「まあ良い、で、なんじゃ用事は?」
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