無口な先輩






教室に戻った時に目に入ったのは、親友の

相原 咲(アイハラ サキ)

だった。





咲は、私が帰って来たのに気がつくと小走りに私の方に寄ってきた。




「ゆいー、どうだった?」


少し心配そうに私の顔色を伺う。




・・・どうだった?




えっと・・・




「何だっけ・・・?」




「え?!吉田君に告白したんじゃなかったの?」




私の言葉に驚く咲と、


咲の言葉に思い出す私。





そういえば私告白したんだった。






なんか下着見られたほうが印象強くて忘れてた。



悪い意味で。




「あ〜、ダメだったよ。」



笑って言う私にぽかんと口を開ける咲。



次の瞬間にぶわっと涙を流しだした。




「ゆい、よく頑張った・・・大丈夫っ、私が慰めてあげるから!」



なんて、ポロポロと泣きながら言われても・・・。




「私、大丈夫だから。」




と、しか言えない。





うっ・・・と、泣いている咲の頭を撫でていると教室の窓側から黄色声が飛んできた。







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