出逢いは運命？

一目惚れしてしまいそうなくらいカッコいい。でも中学に知らない学校に来たからあんまり馴染めてないようだ。

　「どう？カッコいいでしょ？」
　美希の言葉にも反応できなかった。
　　　　しばらくすると


　「私、龍人クン狙っちゃおうかな？」
　「えっ！？」
　
　何故かこの言葉にだけ反応した。
　「だってぇ～龍人クンカッコいいし・・・///」



　あぁ、美希の“イケメンレーダー”が作動したんだ。

　美希は小学校の頃から大のイケメン好き。だから好きになった男子をえっタイおとさないと気がすまないんだよね。「これで本当についこの間まで小学生だったの！？」って言うぐらい。
　「みんな着席ー！」
　先生が来た。
　「では、今日から一年間ﾖﾛｼｸな！先生の名前は中田だ！・・・では一番から自己紹介を！」
　そう先生が言って一番の人が自己紹介を始めた。
　　　　



　　　　　　　その時、
　「ねぇ」
　肩をトントンっと叩かれた。
　「何っ？」
　肩を叩いた相手は隣の人だった。
　「川島さん。名前なんて言うの？」
　「えっと亜利沙だけど？」
　「ありがとっ☆」
　「どうして？」
　「あ、いや、別に・・・」






　何でだろう・・・私はそのことが不思議でたまらなかった。


　だって座席表に苗字と名前書いてるのに・・・
　それにわざわざ聞いてくる必要もないし・・・
　まぁたいして深い意味は無いんだろう・・・




　　　　そう思っていた。
それがこんな深い意味があったなんてー