卒業-バイバイ先輩-
無意識だった。
マジで無意識だった。

無意識で出る程気になってるらしい。

そんなんなら聞けばいいのに。


……聞けよ、自分…。


「……ペン落としてた」

先輩はあたしの胸ポケットに、あたしの名前が書いてあるペンを、引っ掛けた。


そのまま走って行っちゃって、成る程あたし…




スルーされた。




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