卒業-バイバイ先輩-
「・・・よう、先輩」

そこ等中の視線が集まる。

心臓が高鳴り、暑くもないのに汗が出てくる。

顔はきっと真っ赤だし、頭だって真っ白で



・・・今になって逃げ出したくなった。


でも今更、ここに来て『よう、先輩』なんて言っといて、逃げるわけにはいかない。



逃げるわけには、いかない。


「先輩」

「んー?」









「第2ボタン、あたしにください」







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