卒業-バイバイ先輩-
眉間にしわを寄せて、点になった目で必死に焦点を合わせるあたしに、
先輩の手が、伸びてきた。
先輩の手は、あたしの頭上で止まる。
「・・・あのー・・・」
ポン、と何かが乗った。
まさかと思った。
思ったけど、あたしはそれを振り落とさずに手にとった。
金色に光る小さな円。
先輩の手が、伸びてきた。
先輩の手は、あたしの頭上で止まる。
「・・・あのー・・・」
ポン、と何かが乗った。
まさかと思った。
思ったけど、あたしはそれを振り落とさずに手にとった。
金色に光る小さな円。