ひとりぐらし。
どうやら私以外の四人は地元に残って就職と進学だそうで…。



「たまには帰ってきてよ。五人揃ったら遊びたいしさ」




本当にささやかだけれど暖かい送別会…。


近くのファミレスの個室を予約して行われた。


何時間も他愛もない話をし、食事をしてジュースを飲んで…。



明日になったら私はもうこの町にいなくなってしまうのに、また明日もこの五人が集まりそうな気がして…



変な気分だなぁ…。


自分で選んだ道なのに。


行きたくないような、行きたいような…。


できることなら、ずっとこうやってみんなと一緒にいたい。
< 5 / 12 >

この作品をシェア

pagetop