ひとりぐらし。
〜引っ越し〜
引っ越し当日…


私が過ごしてきた、ちょっぴり古いけど広い家の写真を何枚も撮った。



「真由、そろそろ行くわよ。忘れ物はない?」

「うん。大丈夫」



お父さんの大きな車で引っ越しをすることにした。


トランクから運転席までびっしりと荷物が詰め込まれ、家を出発した。



私が新たに生活を始める場所は都会のど真ん中。



お父さんもお母さんも心配だって…。



都会とか…なんとなく怖いって…。



田舎で育ってきたからかな?


うちらにとって都会は異次元空間。


何も知らない世界で、謎に包まれた場所。
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