ひとりぐらし。
荷物を詰め込んだ重たそうな車がのろのろと動きはじめた。



窓の外には見慣れた景色。



小さい時に走り回った空き地や、亜紀子と待ち合わせした大きな木…。


のんびりとした田舎の風景。


私の大好きな風景…。



いつか帰ってきた時には、このままの景色でいてほしい。


何も変わらないで、また私を出迎えてください。




『今出発したよ。またみんなで遊ぼうね』




大好きな景色を眺めながら亜紀子にメールした。




『絶対また遊ぼうね!約束だよ!』




亜紀子も…変わらないでね。

ずっと、これからも友達だからね…。
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