芸能人×一般人【恋愛物語】
とっさに出た嘘の理由。


本当は会いたい時に会えなくてもいい。
腕を組んでデートできなくてもいい。


あたしの彼氏は善輝でいて欲しいのに…


「急にどうしたんだよ?
今までそんな事、言わなかったじゃないか。」


そう思うよね。あたしだってそんな事、思ったりしなかったもん。今のままで十分だったもん。


そう思ったけど本当の事は言えなかった。


「今まで、我慢してきたの。でも、疲れたって言ったでしょ?」


善輝はあたしの言葉を聞いて俯いた。


「そっか…。ごめんね、彩乃。俺、彩乃がそんなふうに思ってたなんて知らなかった。」



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