芸能人×一般人【恋愛物語】
大好きな善輝の帰りを待つのなんて今までに数えきれないくらいある。


いつものようにやればいいんだよね?


善輝の一言でこんなにも変わった自分を、あたし自身すごく驚いてる。


でも、善輝が一緒にやりたいって言ってくれたこの仕事を成功させたかった。
そして何よりも楽しみたかった。



「はい、カット〜!
OK!!ヨシキ、彩乃ちゃんお疲れ。」


無我夢中で、自分の世界に入り込んでいたあたしは、監督のその声で我に返った。


スタジオ中に沸き起こる拍手。


あたしのせいで予定よりも撮影時間が長くなってたのにスタッフは嫌な顔ひとつせず、皆が温かい拍手を送ってくれていた。



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