芸能人×一般人【恋愛物語】
「ごめん、彩乃。
でも仕事なんだ。これは仕方ないんだよ。」


そう言ってあたしの頭を撫でようとした善輝の手を払い除けた。


「イヤだもん!例え仕事でも善輝があたし以外の人とキスするのなんて…。
しかもラブシーンとか裸で抱き合ったりするんでしょ?そんなの絶対にイヤ!」


善輝は仕事に一生懸命なのは分かってる。
あたしのワガママだってことも分かってる。


でも、今みたいに寂しい気持ちがいっぱいの時にそんな事言われても『いいよ』なんて言えるわけないじゃん。


「そんな子供みたいな事言うなよ。俺だって好きでラブシーンなんてやりたいわけじゃないんだから。仕事だから仕方ないだろ?分かってくれよ。」



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