芸能人×一般人【恋愛物語】
「今回のドラマでは恋人役なんだし、仕事でもプライベートでも仲良くしましょ。」


はぁ…面倒くせぇ。


「仕事ではよろしく。
でも俺、プライベートでは彼女一筋だから。」


それだけ言って、まだ何か言いたそうな桜田に背を向け車へと向かった。


この桜田が波乱を巻き起こすなんて…予想もしなかった。







車では有田が運転席に座って待っていた。


「あのお高くとまってる女優さんは何だってぇ?」


俺に対して哀れみの目を向ける。


「有田…俺があぁいうタイプ苦手なの分かってて置いていきやがっただろ?」


「すまんな、俺もあぁいうタイプは嫌いなもんでね。
でも、ヨシキも少しはプロ意識が高くなってきたみたいだな。
初めてのキスシーンがあの子ってのは同情するけど…。」



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