砂漠の王と拾われ花嫁

不安定

莉世は馬番、カリムの様子を見るために厩舎へ行った。


カリムは厩舎の中を掃除していた。


厩舎の中はカリムだけでガラーナとシラユキがいない。



「カリム」



「ああ!姫様!お怪我は大丈夫ですか!?」



掃除道具をほったらかしにしてカリムが走ってきた。



「カリム 大丈夫よ 変わった事はない?」



「はい 大丈夫です」


「あら?シラユキは?」


莉世の愛馬シラユキがいない。


「ラシッド様のお付でアクバール様がシラユキに」


「そうなの・・・」


手首が治らないとシラユキに乗れない。


少し寂しく思った莉世だった。



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