砂漠の王と拾われ花嫁
「お兄様・・・・お帰りなさいませ」
ラシッドは莉世の目の前に優美な身のこなしでガラーナから下りた。
「来ていたのか」
ラシッドは莉世にそっけなく言う。
お兄様・・・。
たった一言の言葉が寂しい。
前ならば抱き上げてガラーナの背に乗せてくれたのに・・・。
それを見たアクバールがシラユキの手綱を引きながら莉世に近づいた。
「姫君、姫君のシラユキをお借りしていました いつもながらに良い馬でございました ありがとうございます」
戦うものの厳しさを兼ね備えた表情は少し柔らかかった。
「シラユキを運動してくださってありがとうございました アクバール様」
莉世は沈みがちな心を隠して言った。
ラシッドは莉世の目の前に優美な身のこなしでガラーナから下りた。
「来ていたのか」
ラシッドは莉世にそっけなく言う。
お兄様・・・。
たった一言の言葉が寂しい。
前ならば抱き上げてガラーナの背に乗せてくれたのに・・・。
それを見たアクバールがシラユキの手綱を引きながら莉世に近づいた。
「姫君、姫君のシラユキをお借りしていました いつもながらに良い馬でございました ありがとうございます」
戦うものの厳しさを兼ね備えた表情は少し柔らかかった。
「シラユキを運動してくださってありがとうございました アクバール様」
莉世は沈みがちな心を隠して言った。