砂漠の王と拾われ花嫁
「リセ!?」


止めるまもなく莉世は強い酒を飲み干してしまった。


「ごほっ ごほっ・・・・」


初めて飲む強いお酒に喉が焼けるように熱い。


莉世は苦しい咳を吐き出した。


「何をしているんだ お前にはまだ早い」


莉世の手から中身の無くなったグラスを取り上げて水を飲ませる。


「大丈夫です・・・・もうわたしは大人です」


「リセ?」


「お兄様、私はもうここへ来た頃の私じゃない!」




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