砂漠の王と拾われ花嫁
「おはようございます 姫様」


すでに太陽は高く上がっている。


「マハル・・・おはようございます」


「湯浴みの用意が出来ております」


毎日の湯浴みはかかせないが、昼間に入る湯浴みは現代のエステのようなものだ。


ゆっくり湯船に浸かり、髪の毛を召使いに洗われ、そして全身を香油でマッサージされる。


髪を洗われるのは良いのだが、全身を香油でマッサージされるのは苦手だった。


タオルはかけられるがその下はまったくの全裸で恥ずかしい限りだ。


この国の上流貴族の女性ならば当たり前らしい。


まだ恥ずかしいが、最近やっと慣れてきた所だ。



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