砂漠の王と拾われ花嫁
「ラシッド様、申し訳ありません 大至急・・・・」


その時、アーメッドが2人の元へやって来て言う。


「わかった 少し席を離れる」


ラシッドは誰ともなく言うと立ち上がった。


そしてアーメッドとアクバールと共にその場を離れてしまった。



再びタヒールの計画はそらされてしまったことになるのか・・・。


その場に取り残されてしまった莉世はタヒールを見なくて済むように後ろにいるカシミールに振り向いた。



「姫君」


が、タヒールは莉世を呼んだ。


タヒールと話をしたくなかったが仕方なくカシミールからタヒールへ視線を移した。


「何のご用でしょう?」


にっこりと笑顔を向けて聞き返す。



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