砂漠の王と拾われ花嫁
「姫君は剣(つるぎ)の舞が素晴らしいと聞いております いかがでしょうか?娘も踊った事ですし、姫君も舞われてはいかがなものですか?」
莉世の左手首が治っていない事は承知しての言葉だ。
両手首は皆にわからないように幅広い黄金のブレスレットが付けられている。
「わたしがですか?」
まさか踊れと言われるとは思わなかった。
「さようでございます ここに居るものが姫君の剣の舞を見たがっております」
頼りになるラシッドはいない。
莉世は困った。
「さあ、場がしらけてしまいますぞ?」
タヒールの唇が耳元に近寄り生暖かい息で言われる。
その途端、吐き気をもよおしてしまう。
莉世の左手首が治っていない事は承知しての言葉だ。
両手首は皆にわからないように幅広い黄金のブレスレットが付けられている。
「わたしがですか?」
まさか踊れと言われるとは思わなかった。
「さようでございます ここに居るものが姫君の剣の舞を見たがっております」
頼りになるラシッドはいない。
莉世は困った。
「さあ、場がしらけてしまいますぞ?」
タヒールの唇が耳元に近寄り生暖かい息で言われる。
その途端、吐き気をもよおしてしまう。