砂漠の王と拾われ花嫁
剣を使いながらイムランと踊る。


右手、左手と剣を持ち替えながら踊るこの舞はなかなかハードだ。


だんだんと左手の感覚がなくなってくる。


が、ここでやめたらタヒールの思う壺になりそうで止めれない。



そこまでは莉世の舞は調子が良かった。



その時、



キンッ!



イムランの剣と莉世の剣が交わり左手に強い衝撃を受ける。



「っ・・・」


一気に額からは汗が流れ出る。


左手の痛みをイムランは知っているのか知らないのか強い力で責めてくるのだ。


痛みで頭が朦朧としてくる。


剣を落としそう・・・・。




< 145 / 491 >

この作品をシェア

pagetop