砂漠の王と拾われ花嫁
「タヒール様」
ラシッドが莉世を抱き上げ行ってしまうと、タヒールの足元に膝を折る男がいた。
「なんだ?イムラン 見事な踊りであったぞ?」
イムランは顔を上げて年老いた顔を見る。
「わたくしは姫様が気に入りました」
堂々とはっきりした口調でイムランは告げた。
「おおっ、お前も姫君を気に入ったのか あの娘は美しいからな なんとも価値のある娘よの」
タヒールはたくさんの男から求婚されるように踊らせたのだ。
そうなればラシッドから莉世は離れ、ファティマの方へラシッドの気持ちが向くと考えた。
だが、今の出来事は予想外だった。
自分の女のように殿下はあの娘を連れて行ってしまった。
ラシッドが莉世を抱き上げ行ってしまうと、タヒールの足元に膝を折る男がいた。
「なんだ?イムラン 見事な踊りであったぞ?」
イムランは顔を上げて年老いた顔を見る。
「わたくしは姫様が気に入りました」
堂々とはっきりした口調でイムランは告げた。
「おおっ、お前も姫君を気に入ったのか あの娘は美しいからな なんとも価値のある娘よの」
タヒールはたくさんの男から求婚されるように踊らせたのだ。
そうなればラシッドから莉世は離れ、ファティマの方へラシッドの気持ちが向くと考えた。
だが、今の出来事は予想外だった。
自分の女のように殿下はあの娘を連れて行ってしまった。