砂漠の王と拾われ花嫁
「姫様!起きられたのですね?」



少し慌てたようなマハルだ。



「おはようございます マハル」


すでに太陽は真上にあり、おはようではないのだが。


「姫様、お加減はいかがですか?」


マハルが近づいてきて莉世の左手を見る。



「ん・・・まだ感覚がない感じなの・・・」



「そうでございますか・・・」


心配そうに頷くマハル。



「お兄様は・・・?」


「今日は鷹狩りに出かけられましたよ 夕方には戻られるかと思います」


「そう・・・」


お兄様と顔を合わせるのが怖い。



早く仲直りしなくちゃ・・ね・・・・。







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