砂漠の王と拾われ花嫁
部屋に入ると再びあの戯曲が聞こえてきた。
そこへマハルは食事を持った召使いの少女たちを連れてきた。
「素敵な音色だこと・・・」
マハルがうっとりとなる。
「どうして彼は中庭で弾いているの?お兄様がいらしたらお怒りになるわ」
莉世は苛立ちのあまり強い口調で言った。
「彼はタヒール大臣の護衛ですが、詩人であり、踊り手でありますから自由に行き来できるのです」
詩人や踊り手ならば自由に宮殿の中を行き来できるなんて知らなかった。
莉世は肩をすくめて食事が並んだ席に着いた。
そこへマハルは食事を持った召使いの少女たちを連れてきた。
「素敵な音色だこと・・・」
マハルがうっとりとなる。
「どうして彼は中庭で弾いているの?お兄様がいらしたらお怒りになるわ」
莉世は苛立ちのあまり強い口調で言った。
「彼はタヒール大臣の護衛ですが、詩人であり、踊り手でありますから自由に行き来できるのです」
詩人や踊り手ならば自由に宮殿の中を行き来できるなんて知らなかった。
莉世は肩をすくめて食事が並んだ席に着いた。