砂漠の王と拾われ花嫁
久しぶりに和やかな夕餉となった。



鷹狩りの話に耳を傾け、質問をする。



莉世も早くシラユキに乗りたくなった。



「私も早くシラユキに乗りたいわ このままではシラユキに忘れられてしまうもの」



「シラユキはお前の事を忘れるはずは無い 安心しろ」



ラシッドは首から腕を吊っている莉世を気の毒に思った。



しかし甘やかしてまだ酷くなったら困る。




「殿下」



アーメッドがラシッドを呼んだ。



「なんだ?」



くつろいでいる所をアーメッドに邪魔されてラシッドが冷たい声で聞く。







< 181 / 491 >

この作品をシェア

pagetop