砂漠の王と拾われ花嫁
「タヒール大臣からのお手紙を預かりました」
アーメッドが封書をラシッドに渡す。
莉世はタヒール大臣の名前を耳にして眉を寄せた。
タヒール大臣がお兄様に何の用なの?
莉世はラシッドが手紙を読む様を静かに見守っていた。
この部屋には紙の音しかしなくなった。
「忙しいと断っておけ」
読み終えたラシッドはアーメッドに言い放った。
「か、かしこまりました」
手紙の内容は今日でも明日でも殿下の都合が良い時間にファティマを会って欲しいと言うものだった。
「お兄様・・・?」
莉世は大きく息を吸ってラシッドを見た。
「アーメッド、もう下がって良い」
「かしこまりました」
ラシッドが言うとアーメッドはお辞儀をして出て行った。
アーメッドが封書をラシッドに渡す。
莉世はタヒール大臣の名前を耳にして眉を寄せた。
タヒール大臣がお兄様に何の用なの?
莉世はラシッドが手紙を読む様を静かに見守っていた。
この部屋には紙の音しかしなくなった。
「忙しいと断っておけ」
読み終えたラシッドはアーメッドに言い放った。
「か、かしこまりました」
手紙の内容は今日でも明日でも殿下の都合が良い時間にファティマを会って欲しいと言うものだった。
「お兄様・・・?」
莉世は大きく息を吸ってラシッドを見た。
「アーメッド、もう下がって良い」
「かしこまりました」
ラシッドが言うとアーメッドはお辞儀をして出て行った。