砂漠の王と拾われ花嫁
ラシッドは莉世をそっと抱きしめたままベッドに横たわっていた。



隣で莉世がすやすや眠っている。



今はただ腕の中で眠らせるだけでラシッドは満足していた。



今まで妹として過ごしきていきなり莉世を手折る事はしたくなかった。



眠る莉世を見ていると愛しさが胸に溢れる。



早く自分のものにしてしまわなければ気が気でないのも確かだった。



タヒールが何か企んでいる。



ファティマを私の妻にさせる計画はあきらめてもらわねばな。



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