砂漠の王と拾われ花嫁
いつもの湯浴みを済ませ、朝食は一人で食べた。
ラシッドの朝食は執務室の隣の部屋で摂る事が多い。
「マハル、シラユキに会って来るわね」
「でしたらわたくしもご一緒いたします」
「いいの マハルはここで休んでいて」
莉世はにっこり笑うと駆け足で部屋を出て行った。
左手は使えないが身軽に石造りの階段を降りていく。
そして庭に出ると足を緩めた。
莉世の部屋の真下の噴水にまたイムランが楽器を手にして座っていたのだ。
「これは・・・姫様・・・私に会いに来てくださったのですね?」
別にイムランに会いに来たのではない。
シラユキに会いに行く最中なのだ。
ラシッドの朝食は執務室の隣の部屋で摂る事が多い。
「マハル、シラユキに会って来るわね」
「でしたらわたくしもご一緒いたします」
「いいの マハルはここで休んでいて」
莉世はにっこり笑うと駆け足で部屋を出て行った。
左手は使えないが身軽に石造りの階段を降りていく。
そして庭に出ると足を緩めた。
莉世の部屋の真下の噴水にまたイムランが楽器を手にして座っていたのだ。
「これは・・・姫様・・・私に会いに来てくださったのですね?」
別にイムランに会いに来たのではない。
シラユキに会いに行く最中なのだ。