砂漠の王と拾われ花嫁
「違います 貴方に会いに来たわけではありません」



「そうですか・・・それは残念です お座りになって聴いて下されば嬉しいのですが」



楽器を掲げて莉世を誘う。



イムランの奏でる曲は嫌いではない。



むしろ素晴らしいと思っている。



「姫様?」



「・・・わかりました 一曲聴かせて下さいな」



そう言うと少し離れた噴水の縁に腰をかけた。




< 196 / 491 >

この作品をシェア

pagetop