砂漠の王と拾われ花嫁
真剣な顔つきのイムランを見て、莉世は戸惑いながら立ち上がった。



「す、素晴らしい曲だったわ」



莉世は早口に言うと去ろうとした。



「お待ちくださいませ 姫君」



莉世の足が止まり、振り返った。



イムランが莉世の前に跪(ひざまず)く。



「姫君、私は姫君が好きです どうか私の妻になって下さい」



突然の告白に莉世は驚き、返す言葉に困りその場に突っ立ったままだった。



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