砂漠の王と拾われ花嫁

2人の想い

「何をおっしゃっているのか・・・一昨日会ったばかりなのに好きだなんておかしいです」



誰が見ても美しいと言われるイムランに突然告白されるとは思わなかった。



「一目ぼれです 姫君の舞い、美しさ、愛らしさ すべてにおいて私は好きになったのです」



「やめてください・・・聞かなかったことにします」



落ち着きを取り戻し、莉世は言った。



「姫君!」



イムランが切ない声を出した。



「・・・失礼します」



莉世は厩舎へ行かず部屋へ戻った。




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