砂漠の王と拾われ花嫁

混乱する気持ち

部屋に戻った莉世はイスに座るとさっきの事を考えた。



私が求婚された・・・?


どうして2回しかあった事のない人が好きだっていうのか分からない。



膝を抱えて先ほど言われた事を思い出す。



<一目ぼれです 姫君の舞い、美しさ、愛らしさ すべてにおいて私は好きになったのです>



私を好き・・・・。



ううん でも私はお兄様が好きなんだから放っておけばいい。






外から帰ってくるなりイスに座ってぼんやりしてしまった莉世をみてマハルは昨日の事を言うべきか迷っていた。



大臣の息子、タージルが莉世に好意を寄せている事。



最近はラシッド様の庇護から離れたように思えたのだが、今朝はまた元に戻っていた。



ラシッド様の機嫌の良さからして何かあったのだろうかとマハルはかんぐってしまう。



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