砂漠の王と拾われ花嫁
「そ、そんな奇特な方は誰かしら?」
「タヒール大臣のご子息タージル様です」
莉世はあっ!っと思った。
すっかり忘れていたが厩舎でそんな事を言われてた。
「ご存知だったのですか?」
「い、いえ」
莉世は首を横に振った。
「姫様もお年頃、ですから・・・殿下とご一緒にお眠りになるのは入らぬ噂になります もうおやめ下さい」
殿下はこれからどこかの姫を娶り跡継ぎを作らなくてはならない。
「マハル・・・・」
莉世はマハルの言葉に傷ついた。
私はお兄様の相手として反対なんだ・・・。
「マハル・・・・」
莉世はこの世界で母として慕っていたマハルに裏切られたような気持ちだった。
言葉が出てこない。
言葉の代わりに涙が出てくる。
莉世は涙を見られたくなくて立ち上がると部屋を出た。
「タヒール大臣のご子息タージル様です」
莉世はあっ!っと思った。
すっかり忘れていたが厩舎でそんな事を言われてた。
「ご存知だったのですか?」
「い、いえ」
莉世は首を横に振った。
「姫様もお年頃、ですから・・・殿下とご一緒にお眠りになるのは入らぬ噂になります もうおやめ下さい」
殿下はこれからどこかの姫を娶り跡継ぎを作らなくてはならない。
「マハル・・・・」
莉世はマハルの言葉に傷ついた。
私はお兄様の相手として反対なんだ・・・。
「マハル・・・・」
莉世はこの世界で母として慕っていたマハルに裏切られたような気持ちだった。
言葉が出てこない。
言葉の代わりに涙が出てくる。
莉世は涙を見られたくなくて立ち上がると部屋を出た。