砂漠の王と拾われ花嫁
「姫様・・・・」


立ち去る時に見てしまった涙。



マハルは莉世がラシッドを兄以上の愛情を抱いている事を知っていた。



そして殿下も莉世の事を愛していると言う事も。


それでも2人の接近を阻止しなくてはならない。



姫様はわが国の后にはふさわしくない。



心を鬼にして違う青年の話をしたのだ。



酷く姫君を傷つけてしまった。



マハルの胸も痛かった。




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