砂漠の王と拾われ花嫁
「殿下、わたくしが様子を見てまいりましょう」


マハルがラシッドより先に莉世の部屋へ行った。






「姫様?」



莉世は背を向けて横になっていた。



名前を呼ぶとビクッと身体を震わせこちらを向いた。


「姫様?お食事のご用意が出来ております 殿下もお戻りになられました」



「わ、わかったわ すぐに行きます」



莉世はのろのろとベッドから下りて鏡の前に立った。




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