砂漠の王と拾われ花嫁
「昼寝でもしていたのか?」



「はい 風が気持ち良くてうとうとしてしまいました」



ラシッドの対面のクッションの上に座わろうとした。



「リセ、こちらへ来なさい」



ラシッドが自分の隣を指差した。



莉世は言われるままにラシッドの隣の席に座った。



宴以来ラシッドの隣に座るのは久しぶりだ。



座るとマハルがオレンジ色の綺麗な色の飲み物を目の前に置く。



「いただきます」



小さい頃からの習慣で両手を目の前に合わせて挨拶するのはこの世界に来ても変わらない。




< 213 / 491 >

この作品をシェア

pagetop