砂漠の王と拾われ花嫁
ブルルルルルルル・・・ヒヒーン!ヒヒーン!



茶毛の馬は柵にぶつかり始めた。



「様子が変だな」



シラユキをガラーナの柵に入れたラシッドはガラーナの傍で茶毛の馬を見た。



莉世は1メートルほど離れた所から茶毛の馬を見ていた。



「リセ、離れるんだ」


「苦しんでいるみたい・・・」


苦しみに耐えているように莉世には見えた。


その時、


バキッ!



柵を折って茶毛の馬が出できた。



「リセ!離れろ!」



ラシッドが叫んだ時には遅く、莉世は茶毛の馬に蹴られていた。



それは一瞬の事で莉世は声も出せず倒れた。



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