砂漠の王と拾われ花嫁

「・・・そうね　お散歩してくるわ」


マハルに心配かけないように莉世は散歩をすることにした。






夕餉の時間になると一人分しか用意されていなく莉世はマハルを見た。



「お兄様は？」



「急に会食が入ったそうで・・・・姫様お一人でお召し上がり下さいませ」



「そう・・・」



ラシッドがいれば心配かけないように食べるのだが、いない今は食欲が無く無理にでも食べようと言う気になれない。



マハルが湯気の立つスープを給仕してくれるのだが一口でやめてしまう。



「姫様、なにかお悩みでもあるのですか？」



「悩み事なんてないわ　お腹が空かないだけよ？」



その後もすべての料理に一口手をつけただけでご馳走様をした。