砂漠の王と拾われ花嫁
「姫君が奴隷市場へ行かされるなんてありえませんわ 誰がそんな事を?」



おびえている莉世にライラは胸が痛くなる。



再び泣き始めてしまった莉世。





その時、何の予告もなく扉が開いた。


泣いている莉世は気づかなかったがライラはハッと扉の方へ顔を向けた。


「殿下・・・・」


ライラは立ち上がるとお辞儀をする。


ラシッドは泣いている莉世を見て一瞬驚いた顔になった。


莉世もラシッドの出現に気づき愕然となった。



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