砂漠の王と拾われ花嫁
「大臣や長老たちが納得するはずがありません」
アーメッドもラシッドの不機嫌に負けじと言う。
「結婚するのはわたしだ!」
「殿下・・・・」
「その者たちを黙らせる為に早く医師を見つけろ」
ラシッドは冷ややかに言うと書類に目を落とした。
* * * * * *
莉世は勉強を再開していた。
今日はお茶の入れ方。
たいした動作でないのに莉世は苦労していた。
ガチャン!
「あっ!」
莉世は小さな声をあげた。
壺のような形のポットの蓋がどうしても手を添えなければテーブルの上に落ちてしまう。
左手が動かないのでポットの蓋に手を添える事は無理なのだ。
アーメッドもラシッドの不機嫌に負けじと言う。
「結婚するのはわたしだ!」
「殿下・・・・」
「その者たちを黙らせる為に早く医師を見つけろ」
ラシッドは冷ややかに言うと書類に目を落とした。
* * * * * *
莉世は勉強を再開していた。
今日はお茶の入れ方。
たいした動作でないのに莉世は苦労していた。
ガチャン!
「あっ!」
莉世は小さな声をあげた。
壺のような形のポットの蓋がどうしても手を添えなければテーブルの上に落ちてしまう。
左手が動かないのでポットの蓋に手を添える事は無理なのだ。