砂漠の王と拾われ花嫁
「我が殿下の居られるこの国は素晴らしいですな 先日も鉱山で金脈を見つけられたと」
大臣の1人が満面の笑みで褒め称える。
「そうですな わが国は平和で素晴らしい国だ これで殿下も后を娶られたら跡継ぎもお生まれになりわが国は安泰です」
別の大臣も頷く。
「お后様候補のファティマ様とならば素晴らしいお子をお授かりになることでしょう」
タヒールは黙って大臣たちの言葉を聞いている。
そしてラシッドも何も答えずに表情も変えなかった。
心配なのは莉世の事だ。
アーメッドは何をしているのだ!
まだ知らせに来ないアーメッドに苛立っていた。
大臣の1人が満面の笑みで褒め称える。
「そうですな わが国は平和で素晴らしい国だ これで殿下も后を娶られたら跡継ぎもお生まれになりわが国は安泰です」
別の大臣も頷く。
「お后様候補のファティマ様とならば素晴らしいお子をお授かりになることでしょう」
タヒールは黙って大臣たちの言葉を聞いている。
そしてラシッドも何も答えずに表情も変えなかった。
心配なのは莉世の事だ。
アーメッドは何をしているのだ!
まだ知らせに来ないアーメッドに苛立っていた。