砂漠の王と拾われ花嫁
莉世は宮殿の外に出ると街を駆け抜けた。



そして街の端に出ると一面が砂漠になる。


熱い・・・。



暑いではなく、熱い・・・。



喉はすでに渇いていたが留まることはできない。



お兄様のバカっ。



あたしの事を本当に愛しているのかも分からなくなってしまった。


無性に日本の家族に会いたい。



自分を絶対的に信用してくれるパパとママの所へ・・・。



自分が倒れていた場所は分からないが砂漠をあてもなく進む。



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