砂漠の王と拾われ花嫁
砂漠が危険なのは十分承知している。



迷子になったこともあるが、幸いその時は護衛もいてオアシスも見つかった。



だけど今はオアシスを探してくれる護衛もいない。



熱い砂漠の中にシラユキと莉世だけだった。



死にたいわけではない。



日本へ帰りたかったのだ。



だけど今は無謀だった事に気づいた。



気づいてももう遅い・・・どちらの方向が宮殿なのかもわからない。



もしかしたらわたしはここで・・・・・。



シラユキだけなら自分で宮殿まで戻れるかもしれない。




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