砂漠の王と拾われ花嫁

孤独2

日没まで後どれ位だろう・・・・。



「神様!わたしを日本へ帰して下さい!」



莉世は空に向かって叫んだ。



「ヒヒーン!」


その大きな声にシラユキが驚き両方の前足を持ち上げた。



「きゃーっ!」



バランスを失った莉世はドサッと砂の上に落ちてしまった。



「熱いっ!」


砂は焼けるように熱かった。



シラユキが鼻で莉世の肩を突く。



乗れと言っているのだろう。



「シラユキ・・・わたし乗れないの・・・」



心配げなシラユキの頬を撫でると涙が出てきた。



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